Alan Paineは1907年にイギリス ロンドンから西南に60ｋｍ離れた歴史的な町、SurryのGodalmingに設立されました。父親のウイリアム ペイン氏が店裏の倉庫にあったニッティングマシーンでセーターを作り始め、ケーブルセーターを学生たちに販売し始めたことがこのブランドの始まりです。
大学、所属クラブのネクタイと合わせたカラーをネックのトリムに加えたスポーツセーター（クリケットセーター、チルデンセーター）がボート、クリケット、テニスプレーヤーの間で大人気となり、これがAlan Paineの代名詞となります。今でもその当時の大学、所属クラブのスワッチが大切に保管されています。
1920年代に注文の急増に伴い、最先端のニットウェア工場へ移ったことにより生産能力があがり、
このことがAlan Paineのブランドの知名度をロンドンから、英国中へと高めることにつながりました。
1940年代には海軍へセーターを供給し、息子アラン ペイン氏に引継がれた1950年代には、英国のみならず米国でのビジネスを成功させました。1960年代初頭には、米国主要百貨店と取引が行われており、会社の継続的な成功は、1966年Queen's Award to Industryでの受賞に結びつきました。1973年にはアン王女の結婚プレゼントとしてのビキュナーのセーターを献上しています。
しかしながら、市場の変化によりファミリービジネスを継続することが困難になり、残念ながら1994年に会社は売却されました。その後の会社は、いくつかの所有者を経て、長年Alan Paineのセールスディレクターとマネージングディレクターなどを歴任したジェームス ヒントン氏が2006年に購入し、再びファミリービジネスカンパニーとして、2007年に100周年を迎えました。Alan Paineは、110年以上の歴史を持つイギリスのニットウェアブランドとして、今も世界中に数多くのファンを獲得し続けています。
現在、Alan Paineの本社は 産業革命の中心地であったNottinghamshireにあり、工場は、 マダガスカルにあります。時代と共に生産技術は変化していますが、基本的なプロセスは、ウイリアム ペイン氏が1907年に事業を開始して以来、何ら変わりません。Alan Paineは、最高品質のニットウェアを生み出すために、伝統的製造方法と細部に至るまでの配慮を常に心がけています。